アメリカの今後の方針はどうなる?

トランプ大統領
大統領選は意外な結果となりました

2016年に行われたアメリカ大統領選挙は世界に大きな衝撃を与えました。

選挙前の世論調査や予備投票での結果からトランプ氏は早々に党の候補者選びから脱落すると思われていましたが、大統領選が近づくにつれ多くの議員や国民から支持を集めて党の指名候補者となり、ついには大統領の座にまで上り詰めることに。

トランプ人気の要因は過激な発言が保守層に受けたことが大きな要因とされていますが、一方で有力議員へのしたたかな働きかけやアメリカファーストの姿勢を全面的に打ち出したことが低所得者層の関心を集めた結果とも分析されています。

そもそも選挙前にトランプ氏が掲げた公約は「現実味が無い」「根拠が無い」と言われていました。

たとえばアメリカ国内で問題となっている移民の流入を阻止するため、アメリカとメキシコの国境に壁を築くことや国内でのテロを阻止するため外国人の入国を厳しく規制すると公約したことは党内からも批判を浴びていたほど。

しかし裏を返せばこのような過激な発言はアメリカ国民が現実の生活の中で感じている不満を代弁しているともいえ、アメリカの政治家の多くが見て見ぬふりを続けてきた問題にトランプ氏が果敢に切り込んだことが移民問題やテロの脅威にさらされている国民の関心を呼び、選挙結果に表れたともいえます。

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人道上の観点から問題視されています

2017年にトランプ氏は正式にアメリカ大統領へと就任しました。

大統領に就任してからというもの次々と意欲的に方針の発表を行っていますが、そのなかでも大きな目玉の一つとなっているのが国防の強化です。

トランプ大統領は強いアメリカを維持するため、国防費を従来よりも10%程度は増額する必要があると表明し議会に増額を要請しています。

就任前に公約で掲げていた移民対策やテロ対策も正式な政策となりました。

すでに2017年の時点において外国人の入国規制をはじめており、とくに中東諸国などイスラム圏からの渡航者が入国を拒否される事態が相次いで報告されています。

またメキシコとの国境付近に築かれる予定となっている壁もすでに予備的な調査が始まっており、近いうちに具体的な工事計画が発表されると注目されています。

このような保守的な価値観に基づく政策は国内外から激しい批判を浴びており、アメリカの精神的な統一を掲げるトランプ大統領の思いとは裏腹に、国内では支持者と反トランプを掲げる人々との間で激しい衝突が繰り返されています。

一方で国防費の増強や移民対策などに力を入れるかたわら、トランプ政権は国外への関与を段階的に縮小するとの方針を明らかにしています。

これはアメリカが国際問題の解決にリーダーシップを発揮することに疑問を呈するもので、国際社会からはその無責任ぶりや一国主義的な態度が批判されています。

同盟国からも疑問視されています

トランプ大統領は経済政策においても過激な発言を繰り返しています。

アメリカはオバマ政権下において協力に関係国にTPPへの参加を呼び掛けていましたが、トランプ政権となってからは方針を翻しTPPからの離脱を表明しました。

これはアメリカ国内から大幅に仕事が流出した原因はアメリカにとって不公平な貿易協定が結ばれているからだとトランプ政権は考えているからです。

しかし前政権との整合性が取れない政策の転換は日本やヨーロッパなどの同盟国からも一貫性に欠けると反発されており、早くも対立しそうな状態となっています。

またアメリカ国内への投資を行わない企業に対しては厳しい制裁を科すとの方針も表明しており、アメリカ国内で活動する企業の多くが反発している状況です。

トランプ大統領の掲げる政策は政治面や経済面の双方で波紋を呼んでいます。 このような状態は長期的な視点に立つと国際社会に大きな混迷をもたらすことに加え、アメリカの国益も大きく損なう要因になると恐れられています。

大統領に就任すればパフォーマンス的な発言は撤回されていくだろうとの楽観的な見方もされていますが、移民問題やテロ対策などの対応を考えると今後も慎重に発言の内容を見極めていく必要があると考えられます。

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